この地域には、かつて、和泉城という城がありました。千葉氏の一族である大須賀氏(大栄町伊能)の支城としてつくられた中世の城址です。 8年ほど前、西和泉と東和泉地区で、騒音地域の土地利用委員会ができました。その座長になった渡邊義本さんは、役員や若手とともに土地利用や地域の活性化を図るための検討を始めました。 その中で、「ここらで歴史を見直そう、中世の歴史を1つのテーマにした土地利用を考えよう」ということで、意見がまとまりました。
騒音下で空港と共生し前向きに生きる。 騒音下で暮らすことについて渡邊さんは、「空港を受け入れた以上、被害者意識でいるのではなく、共生のなかで自分たちも汗をかく。ここで生きるために何らかの道を拓いていきたい」と、抱負を述べました。 また、このような活動をとおして、渡邊さんはこのたび、『和泉の郷 ふるさとと歴史探訪 〜今に残る人々の想い〜』を出版しました。「古きを尋ねて、新しきを知る。六諭衍義の心を地域の人がきちんと自覚し、忘れかけた村のことを見直すきっかけになれば。また移転する人にも、この村に育ったということ、西和泉に住んでいたことを土台にして生きていってほしい」と、語ります。
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住民相談件数 〈成田国際空港株式会社〉
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・・・ 琴平神楽 ・・・ 松尾町には、4つの神楽保存会があります。そのひとつ、琴平神楽保存会の神楽奉納が、8月1日、琴平地区金比羅神社の境内でおこなわれました。 この催しは、鎮風祭と呼び、本来は、二百十日(9月1日頃)の台風が来るころ、風を鎮め五穀豊穣を願っておこなってきたもの。現在では、稲刈りが早まったこともあり、8月の第1日曜日におこなわれています。 神楽が始まったのは、寛文5年(1665年)。今から300年以上も前のことです。以来、伝統的に承継され、何度かの中断がありましたが、今の保存会が発足し、今年で24年目になります。 奉納されたのは、「天鈿女(うずめ)の命」「鯛釣りの舞」「三方荒神(さんぽうこうじん)」「耕田」「鬼神」「神功(じんぐう)皇后」「田神(たのかみ)」など。農作業をベースにしたユーモラスな舞が続くなか、境内には出店も用意され、子どもたちはおやつを片手にすっかり神楽に見入っていました。 松尾町について詳しくお知りになりたい方は、町ホームページをご覧ください。 http://www.town.matsuo.chiba.jp/ |