2002年(平成14年)4月に暫定平行滑走路が供用されてから、2年半が過ぎました。周辺地域では、どのような変化や影響があったのでしょうか。供用前後の発着回数とW値(うるささ指数)について、比較してみました。

イラク戦争・SARSの影響

 滑走路が2本になったことで、当然、発着回数は増えました。しかし、2003年(平成15年)はイラク戦争やSARSの影響で、とくに5〜7月の3ヵ月間では、前年同時期と比べて5,223回、割合にして11.8%も減少しました。
 またW値についても、2003年度(平成15年度)は、暫定平行滑走路供用前の2001年度(平成13年度)と比べて、南側では下がっている測定局が目立ちます。一方、北側(4000m滑走路)では若干上がっています。
 みなさんの地区のW値はどうなっているでしょうか。

航空機騒音測定結果表・航空機騒音測定局配置図


北側からの離陸、偏りがやや減少

 本来、南北の離陸回数は同じであることが望まれますが、実際は天候に大きく左右されます。
 下表により離陸便の南北別割合を算出すると、2001年度(平成13年度)の北側からの離陸は、52.3%でした。2002年度(平成14年度)は、59.2%と大きく偏りましたが、2003年度(平成15年度)は、56.1%とやや減少しました。

発着回数実績表 単位:回(%)
  2001年度
(平成13年度)
2003年度
(平成15年度)
4000m滑走路 4000m滑走路 暫定平行滑走路
空港北側 離陸
33,746 (52.8)
36,425 (56.9)
11,559 (52.9)
47,984 (55.9)
着陸
30,171 (47.2)
27,643 (43.1)
10,274 (47.1)
37,917 (44.1)
合計
63,917  
64,068
21,833
85,901
空港南側 離陸
30,750 (47.2)
29,178 (46.4)
8,406 (37.5)
37,584 (44.1)
着陸
34,333 (52.8)
33,643 (53.6)
13,999 (62.5)
47,642 (55.9)
合計
65,083
62,821
22,405
85,226
合計 離陸
64,496 (50.0)
65,603 (51.7)
19,965 (45.1)
85,568 (50.0)
着陸
64,504 (50.0)
61,286 (48.3)
24,273 (54.9)
85,559 (50.0)
合計
129,000
126,889
44,238
171,127
※( )内の%は、離着陸別割合です。


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