2003年(平成15年)9月25〜26日、共生委員会では、海上に建設中の新北九州空港と市街地のそばにある福岡空港、ふたつの空港をめぐる状況とその周辺での人々の活動を視察しました。


新北九州空港は、24時間営業できる海上空港。

 1994年(平成6年)に着工した新北九州空港の建設工事が2005年(平成17年)の完成にむけて進んでいました。陸地から3キロの周防灘沖にぽっかりと浮かんだ人工島。長さ4,100m、幅900m。総面積373ha、東京ドーム8個分の広さがあります。
 この空港建設について、国土交通省は、「港湾事業と空港事業を一緒におこなっているため、1,000億円と安くできる。海上空港のため騒音問題がなく、24時間空港として営業でき、福岡空港と差別化し、旅客や貨物の潜在需要に応えたい」ということでした。
 地元関係自治体や諸団体が、すでにさまざまな勉強会や「北九州空港まつり」などのプレイベントをおこなうなど、新空港誕生にむけて着々と序走が始まっていました。

市街地の福岡空港、移転跡地が市民農園に。

 年間利用者2,000万人の福岡空港、滑走路は全長2,800m、幅60m、総面積353ha。市街地に位置する福岡空港は、騒音への配慮から、朝7時から夜10時までの運用となっています。また、防音工事、移転補償、防音のための緑地の造成などがおこなわれています。
 飛行コース直下の移転跡地には、大型ショッピングモールやパークゴルフ場が整備されたほか、市民農園の整備も進められていました。
 視察した市民農園では、鍬・鎌などの農具を貸し出し、指導を農家の方がおこなっていました。また、隣接して農産物の即売所や公園も整備されており、季節の野菜や手づくりの食品が並んでいました。




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