<合意事項の点検一覧表>
防音工事は恒久的に必要である。 −民家防音工事再助成 民家防音工事の再助成は、平成7年から国と自治体が実施してきました。しかし、既存住宅の防音工事は1回限りです。 共生委員会は、これら既存の住宅について恒久的な再助成制度が必要と指摘しました。 空港公団は、再々助成はあり得ること、どうすればいいか勉強すると答えました。 重いサッシ、改善が進んでいないが。 −民家防音工事施工改善 B工法のサッシが重く開けにくい・戸車、開閉部の消耗が早い・交換費用を住民が2割負担している現在の仕組みは公平とはいえない・修理に時間がかかりすぎるなど、以前より、問題を指摘してきました。しかし、いままで改善はなされていません。共生委員会は、あらためて改善を要請し、空調機のみを入れてほしいという住民の要求にも応えるべきであると指摘しました。 空港公団は、どうすれば具体的な成果が得られるのか研究すると答えました。 WECPNL値に逆転現象、早急に改善を。 −体制整備 WECPNL値というのは、国が定めた航空機騒音の基本単位です。この基本単位にもとづいて、4000m滑走路と暫定平行滑走路の騒音値を合わせると、単独の騒音値より低くなるという逆転現象がおきました。住民にとってこれは納得ができない現象です。 共生委員会では、WECPNL値が基本的に過ちを含んだ数式であることが分かった以上、「早急に是正されるべき」と改善を要請しました。 国土交通省は、管轄の環境省と話をすると答えました。 22万回への増便発言があったが。 −飛行回数 さる8月、国は、「交通政策審議会航空分科会中間取りまとめ」で、「成田空港については、2500mの平行滑走路を早期整備したのち、地元と協議しつつ環境対策を適切に講じた上で、発着回数を22万回に増便していくのが望ましい」と述べました。 増便問題は、地域社会に重大な影響を与えるので、地元及び関係住民と協議するという規定があります。共生委員会は、どのような手続きでおこなおうとしているかを国に質問しました。 国土交通省は、「暫定平行滑走路が供用されて1年弱、当面は、成田空港全体の20万回をこなしていくので精一杯。22万回への増便はまだ先の課題だが、具体化するときは、手続きを踏んできめ細かくおこなう」と答えました。 深夜10時台の飛行回数がまもられていない。 −深夜便の運航 成田空港では、深夜10時以降の飛行回数は各滑走路について1日10回までと定められています。 ところが、4000m滑走路での深夜便の飛行回数は、現在、1日平均12回となっています。 共生委員会は、なぜ飛行回数を遵守できないのか、ただしました。 国土交通省は、「原因を把握し早急に対応する」と答えました。 |