昨年8月末、共生委員会は、愛知県での3つの事例を視察しました。
 名古屋空港は、中部国際空港開港後、いかに活性化させるか課題を抱えています。
 海上に建設中の中部国際空港について、概要説明を受け、建設現場を見学しました。
 自然と共生する町おこしに市民が主体的に取り組んでいる美浜町では、キッチンクラブ・花ボラクラブ・里山クラブという3つの市民グループの活動を学んできました。



ドイツの事例、ミュンヘン空港のあるフライジング市と国境の町フルトインヴァルト市の事例を発表

11月3日、国内外から発表者をむかえて開催された、「空港を核とした地域づくりに資する研究交流会」




 昨年9月30日、共生委員会は、多古町のみなさんと、3回目の交流会を開催しました。
 この地域は、谷津田の美しい環境下に7つの集落があり、約800戸、3,000人が生活しています。第1種騒音区域の隣接地区で、暫定平行滑走路が供用されて生活環境は一変しました。
 「眠った子供が目を覚まし、夜なべができない」「受験生が気の毒」「テレビの音や電話の声が聞こえない」「直下となり、落下物や騒音などに恐怖を感じる」などの声が住民からでています。
 各地区からは「地域を分断しないで全戸移転を」「地区全体に防音工事を」「共同利用施設全部に維持管理費を」「WECPNL値は住民感覚とあわない、独自の基準を」などさまざまな意見がでました。
 空港公団は、「集落の全戸移転と防音工事の補償は、財団を設けて、第1種区域から300mの幅で対策している」「今後とも騒音測定をしながら、どのような対策を講じるべきか、真剣に考えていく」と述べました。




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