離着陸機低周波音の調査結果について

空港公団が2地区で調査を

 航空機の離着陸時に低周波が感じられると住民から苦情が寄せられ、空港公団では、さる3月12日に調査を実施。共生委員会もこれに立ち会いました。
 調査は、空港北側の成田市西和泉地区の民家2戸、空港南側の芝山町小池地区の民家1戸でおこないました。調査時間は、10時50分から15時40分までの約5時間です。低周波音を測定するほか、建具の観察をおこないました。

障子やガラス面にがたつき音が

 成田市西和泉地区で建具を観察した結果、着陸機41機については振動がなく、離陸機8機のうち4機について、上空を通過した際、がたつき音が確認されました。また芝山町小池地区では、着陸機19機に振動はなく、離陸機50機のうち27機について、同様のがたつき音がありました。
 環境省は、低周波音についての明確な基準は定めていませんが、研究データを参考資料として発表しています。それによると、今回の調査結果は、心理的影響については環境省の評価値以下ということでした。がたつきについては、評価値を下回ってはいるものの、障子、ガラス戸の振動が観測されたという結果です。
 空港公団は、今回の調査では十分なデータが得られなかったこと、また地域のみなさんの声によると夏場に多発するとのことから、夏にあらためて調査したいと述べました。



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