歴史伝承部会は、成田空港問題の発生から対立、共生へ向けた全過程を正確に伝えるための準備作業をおこなうことを任務としています。
 そのため成田空港問題と、その背景となる地域の風土や歴史に関わる資料の収集、関係者への聞き取り調査をおこなっています。今後は、こうした活動の成果を公表する常設展示が最大の課題といえます。
 本年度は、調査・収集活動として、「空港問題初期」をテーマに、空港反対同盟の形成に関する調査、条件派団体の形成と動向に関する調査に重点的に取り組むとともに、空港設置計画・建設に携わった関係者に対する調査の準備に着手しました。
 また、「下総御料牧場第二次解放運動」関連調査、移転にともなう調査、「木の根集ひの会」解散式取材、「沖縄農場同郷会」取材などをおこないました。
 資料整理は、「元小川プロダクション資料」スチールネガ(約1万コマ)の紙焼き作業や、「来栖勝氏旧蔵資料」の目録化などを進めました。
 この他、東京都東村山市の高松宮記念ハンセン病資料館、栃木県・群馬県内の足尾鉱毒問題関連施設を視察したほか、各種研修会・研究会等に参加しました。





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