5月に航空機からの落下物があったばかりですが、9月にまた、山武市に3件の落下物があったと、国・空港会社に連絡が入りました。それによると、2件は21日午後1時過ぎに自家用車に金属片が突き刺さったなどの報告。もう1件は午後2時頃、自宅前道路に金属片が落ちているのを発見したとの報告でした。金属片はいずれも長さ8cm幅5cm厚さ2cmほどの大きさでした。
 国土交通省が調査した結果、これらの部品はいずれもエア・インディアの航空機からのものと確定されました。
 エア・インディア機は離陸直後、右主翼の第3エンジンで異音を発したため成田空港に引き返しています。
 「一歩間違えば人命を奪いかねない。誠に遺憾」と、山武市と千葉県は、再発防止を要請する文書を国に提出しました。


 多古町水戸地区で40年間米づくりをしているという五木田繁さん・節子さんご夫妻を訪ねました。ちょうど稲刈りも佳境といったところで、「残っているのはうちの田んぼくらいだ」とコンバインの上から、元気な声がとどきました。「ここは谷津田の田んぼでね、日照時間が少ないから、収量は取れない、しかし味がいい。粘りと甘みがあって、炊き立てでなく冷めてもうまい。同じ多古米でも地域によって違いがある」のだそうです。
 「14〜15年前から、直接消費者にコメをとどけるようになってね、今では収穫の半分は、リピーターのお客さんに食べてもらっている」とのこと。
 稲刈りが終わって来年の準備はいつごろから始めるのですか。「終わったら、すぐに来年の準備が始まるよ。土を返してね。コンバインで稲を刈り、出た藁は刻んで田んぼに撒かれるので、それをまず土のなかにうないこむのが最初の仕事。藁は土の中に入れると腐って堆肥になる。だから早く土に返さないと」。
 毎日の仕事のリズムについて、節子さんは「田んぼに出るのは、朝は遅くて10時頃」。ということは、夏は一番暑くて厳しい時間に田んぼに出ることになるのでは?と尋ねると、「そのころは田んぼの仕事がちょうどなくなる。稲刈りが始まるまではなにもしない」。えっと怪訝な声を返すと、「お客さんの注文にあわせて籾すりや精米などは日々しているよ」。直接食べてくれるお客さんと接することによって、米づくりにもさらに励みがでるそうです。
 余談ですが、五木田さんは、コシヒカリでお酒もつくっているといいます。「自分でつくるんじゃなくて、酒造会社に委託するんだけど、3人で始めて、続いている。地元の米でつくった酒を地元で飲む、これ以上の幸せはない」とのお話。今年もいいお酒ができるといいですね。



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