共生委員会だより vol.55

 空港周辺9市町(成田市、富里市、香取市、山武市、栄町、神崎町、多古町、芝山町、横芝光町)は、成田国際空港の機能を最大限活かした地域づくりを協議する場として『成田国際空港都市づくり推進会議』を設置しました。
 さる5月30日の第4回会議では、成田国際空港都市づくり9市町プラン(基本構想)が了承されました。
 基本構想には、目標とする国際空港都市像や都市づくりのテーマ、そして具体的な施策などが組み込まれています。テーマは「空港(そら)、地域(まち)、自然(みどり)が共生するゲートウェイ都市づくり」。施策の体系は1.都市基盤の整備、2.産業の振興、3.観光・地域文化の振興、4.国際交流・国際教育の推進。策定期間は、2009年度(平成21年度)を初年度として概ね10年後を目標としています。
 また、第3回会議で、空港会社から発着回数30万回の可能性について説明があり、これを受けてプラスの影響及びマイナスの影響の両面から検討することが合意されました。

 国土交通省冬柴大臣は、5月20日の経済財政諮問会議の席で、「首都圏空港(成田・羽田)における国際空港機能拡充プラン」について報告しました。施策の内容は、2010年(平成22年)の成田北伸供用と羽田再拡張事業の完成に向けたものと、それ以降の将来の方向性を示すものとに分かれています。
 2010年(平成22年)に向けた施策では、羽田空港の6万回の増便について、3万回を昼間に就航させ、羽田にふさわしい近距離アジア・ビジネス路線を展開する。残りの3万回は、成田が閉鎖されている深夜早朝に欧米を含む世界の主要都市に国際定期便を就航させ、首都圏空港一体として国際航空機能の24時間化を実現する。また、現在、成田では22時台の到着と6時台の出発がないため、これらの1時間ずつを成田とのリレー時間帯として活用したいということです。一方、成田で増える2万回の枠は国際定期便に充当し、あわせて国際航空需要に応えるとしています。
 2010年(平成22年)以降については、成田・羽田あわせて17万回が増え、現在でも国内・国際あわせて発着回数、旅客数ともにアジア最大である首都圏空港機能をいっそう強化。さらに、この増便によっても、概ね10年後には空港容量が満杯となることが予想されるため、管制、機材、環境、施設等あらゆる角度から可能な限りの空港容量拡大施策を検討するとしています。
 これらは、自治体などの協力を得て進めることが必要で、現在相談をしている状況とのことです。


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