共生委員会だより vol.54

 
 昨年は漢字1文字で表すと「偽」だったそうです。ことし1年、年頭にあたって大胆に予測すれば、「変」になるのではないでしょうか。
 変には「次々と変わっていく」「急に今までとちがった事象が起こる」「普通でない」( 岩波国語辞典)という意味があるとされています。たしかに、解散・総選挙、原油高、株価低迷などが予想されており、変化の多い年になる可能性が強いでしょう。
 成田空港問題をめぐる状況についても、はっきりと変化の兆しが見えてきました。ことしは新しい空港法の制定が予定され、成田国際空港株式会社法は廃止となり、完全民営化が一段と加速されます。
 2010年(平成22年)には、北伸による平行滑走路の2500m化、年間発着回数の22万回への増加が地域住民の理解のもと実現することになりました。また、千葉県の経済界を中心に、将来に向けた空港自体の容量拡大、機能向上を求める声も上っています。
 地域のほうにも、変化が起き始めました。共存共生から共栄への動きがそれで、昨年の芝山町・成田空港共栄推進委員会に次いで、周辺9市町で構成する成田国際空港都市づくり推進会議が立ち上がろうとしています。
 このような状況に、共生委員会として、どう取り組んでいくか。共生委員会は設立以来、騒音や落下物の対策など円卓会議合意事項の実施状況点検を通じて、地域と空港の共生をめざしてきましたが、それを超えた対応が求められています。
 ここで、手を拱いているわけにはいきません。1年前のこの欄で「システム・チェンジ--- これに第7期は挑戦していきます」と書きました。ことしは文字通りそれを実践していく年にする必要があるでしょう。それには地域の皆さんのお力添えが欠かせません。いっそうのご理解とご協力をお願いします。


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