共生委員会だより vol.50
 共生委員会は、1995年(平成7年)から、2年を1期として活動してきました。第7期は、1期から委員をされている方、今期、新しく委員になられた方など、11名のみなさんがあらたな活動に取り組みます。
 委員のみなさんは、7期の活動にどのように取り組もうとされているのでしょうか。
代表委員 山本 雄二郎
 成田空港の完全民営化が近づくなかで、地域と空港の関係をどう構築していくか。第7期共生委員会にとって、重く大きな課題である。そんな時、地域の一部に「共存共生から共栄へ」の動きが兆しはじめたことは特筆されていいだろう。ただ、その共栄はあくまで共生のうえに花咲くものでなくてはならない。そのことを銘記し、この2年間、取り組んでいこうと思う。
 
代表委員代理 河 宮 信 郎
 第7期共生委員の委嘱を受け、今後も微力を尽くしたいと思います。
 平行滑走路の完備や空港機能の拡充が要請されるなかで、持続的な共生枠組みの形成が求められています。なお、騒音W値は、飛行回数の増加ではあまり増えないのに(感度小)、航空機の脱ジャンボ化(エンジン騒音低下) では下がりやすい(感度大)。空港と地域の「共栄」を考えるにはこういう点への配慮も欠かせません。
 
成田市 村 島 義 則
 1期から続いて7期の委員も務めさせていただくことになりました。
 7期は、共生委員会のおかれている状況が変わり、従来の業務と平行してあらたな共生スキームを模索することになります。そのためには、われわれも大胆な意見交換をしていきたい。ときには、これほどまで踏み込んでいいのかということまで率直に話し合い、スピード感をもって事に当たりたいと考えています。
 
成田市 岩 澤 寛
 第7期では、空港をめぐる状況の変化に対応し、従来の活動に加えて地域と空港の共生・共栄を目指した新たな発想で、共生委員会の将来に向けた体制の確立に取り組みたいと思っております。
 
芝山町 麻 生 孝 之
 共生委員も2期目になります。前期に積み残した課題、とくにW値の問題、22時台の便数の問題など、騒音対策については積極的に取り組み、地域にとってプラスになる成果をあげたいと思います。また、空港と地域が共に繁栄をしていかなければならない、そのために委員としてしっかりと活動していきます。
 
芝山町 石 毛 博 道
 成田空港の民営化とは、公共性の比率が下がることだ。空港がもつ交通、物流という機能の公共性に変わりはないが、生み出される利潤は、株式の公開によって、投資者にも配分されることとなる。投資者の利潤のために住民が騒音に耐えながら暮らす、という今までとはまったく違う空港と住民の関係がはじまる。これからは法に基づく騒音対策に加えて、会社の利益に基づく対策が必要となる。
 
富里市 木 川 義 光
 第7期の委員として、基本的な円卓会議合意事項の点検はもとより、地域と空港の真の共生へのパイプ役となりたい。
 空港は、「成田」の空港ではなく、国際社会の一員の成田空港として発展していくよう、相互の努力が必要ではないかと思う。
 
山武市 佐 P 孝 一
 本年、初めて共生委員の委嘱を受けました。成田国際空港は民営化され真に第2ステージの幕開けと認識しております。そうした中で空港と地域は、共生から共栄へと発想の転換を図らなければならない時代に来ていると思います。さまざまな課題に地域住民の想いを拝聴し、微力ですが真摯に取り組む所存ですので、よろしくお願いいたします。
 
多古町 山 辺 智 治
 成田空港、そしてそれを取り巻くさまざまな状況は、今まさに大きく変化しようとしています。そしてその変化が空港圏自治体、住民に与える影響もまた清濁合わせて大きいことは論を待ちません。共生から共存、そして共栄へ。しっかりとした共生策のもと、空港の変化が進化になるよう、そして周辺自治体が共に繁栄していけるように。第7期の大きなテーマだと考えます。
 
横芝光町 林 正一郎
 私なりに良いと思ったことは、落下物が零に近づいたことと、航空機の低騒音化が進みつつあることである。だが、人間の感ずる騒音はデリケートであり、両滑走路からの騒音を受ける住民は、発着回数の増加が心配である。空港の完全民営化を控え、空港と地域が新たな取り組みに発展しようとする中、空港づくりは地域づくりの基本ということをふまえて、地域の意向を反映させる努力をしたい。
 
千葉県 堺 谷 操
 第7期の共生委員会活動は、成田国際空港(株)の完全民営化という局面を迎えている中で、新たな共生スキームを作りあげていく過渡期にあります。
 従来の合意事項の点検とあわせて、新たな課題に積極的に取り組んでまいります。
 
この冬は、4回の航空機洋上脚下げ点検が実施され、共生委員会もこれに立ち会いました。
2006年度航空機洋上脚下げ点検結果表
実施:国土交通省成田空港事務所 点検場所:蓮沼海岸殿下海水浴場
年月日 滑走路 点検機数 適切 不適切 遵守率%
2006/11/16 4000m 40 40 0 100
暫定平行 16 15 1 94
2006/12/11 4000m 17 17 0 100
暫定平行 7 7 0 100
2007/01/10 4000m 35 35 0 100
暫定平行 14 14 0 100
2007/03/06 4000m 21 21 0 100
暫定平行 11 11 0 100
合計 4000m 113 113 0 100
暫定平行 48 47 1 98
161 160 1 99


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