共生委員会だより vol.48

 1978年(昭和53年)に供用を開始した第1ターミナルでは、空港機能の強化を図るため1994年(平成6年)から続けられてきた改修工事が完了し、6月2日、南ウイングと第5サテライトがオープンしました。日本の伝統的デザイン、省エネ効果などが活かされ、乗り継ぎやチェックインがスピーディに行えるなど、安全性と利便性も飛躍的に向上しています。
 このオープンをひかえた5月29日、北側国土交通大臣、堂本千葉県知事、周辺自治体や航空関係者約850人が参加して、オープン記念式典が開催されました。
 その席で北側大臣は、「多くの国の関係者が成田に乗り入れたいと言っている。できるだけ早く平行滑走路の2500m化を実現したい」とあいさつしました。

 スイカのまち富里市では、ハウス栽培のスイカが出荷の全盛期を迎えています。さる6月1日、出荷するスイカの検査が行われると聞き、葉山地区にある宝田幸一さんのスイカ畑を訪れました。
 スイカのハウスを覗き込むと、大きく育ったスイカがごろごろ。見ると、それぞれのスイカに1本ずつ棒が立っています。「この棒で交配日がわかるようになっています。交配日の順に、赤、青、黄、白、茶、緑、紫の色のついた棒をさします。同じ色が2日つづいて、1日目はスイカの手前に、2日目はスイカの向こうにさす。こうして14日で1周し、15日目には再び赤の棒をスイカの手前にさします」とのこと。宝田さんは、これによって均一な糖度のスイカを出荷することができるといいます。
 糖度を計るのは、JA富里市の職員、斉藤昌嗣さん。検査するスイカは、交配日から数えて50日目のもの。宝田さんは、交配50日目のスイカから1個を選んで収穫しました。つぎに斉藤さんが、専用の長い包丁でスイカを切り分け、スイカの中心部分と種まわりなど3ケ所の糖度を計りました。結果は糖度11.7、12.3、11.6で、出荷対象の糖度11以上という条件を満たし、宝田さんのスイカは無事検査に合格しました。
 ほっとした宝田さん、「出荷の日は、この糖度と食味や色、においなどで総合的に判断して決めます。今日のスイカはかなりいい出来ですが、さらに色がよくなるように1日おいて6月3日に収穫し出荷します」とのことでした。
 スイカ検査人の斉藤さんは、糖度計と包丁を抱えて次の畑へ出かけました。


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