共生委員会だより vol.48
 円卓会議合意事項の点検は共生委員会の主要業務です。
 点検の内容は、騒音問題から移転跡地の整備まで、きわめて多岐にわたりますが、多くの事項は実施に移されてきました。これは共生委員会による精力的な点検作業と国、空港会社、関係機関の真摯な対応に負うところが大きいといえます。
 共生委員会では、2004年(平成16年)、空港公団の民営化を機に、点検の内容を整理して新展開で進めてきました。

1.民営化後の点検のあり方

(1)基本的方向
点検の重点化、効率化
 合意事項(7項目22事項)を引き続き点検の対象としますが、「今後中心となる課題」(5項目17事項)に力点をおくこととしました。
双方向対話型の対応
 点検のあり方を従来の一方向的なものでなく、双方向対話型のものとしました。

(2)作業体制の整備
 点検を効率的に行い、また責任の所在を明らかにするため、作業体制を整備しました。
地域部会での取り組み
 点検は一貫して地域部会の場で行ってきましたが、2005年(平成17年)3月以降、部会長を地域委員が務めることとし、点検事項ごとに担当する委員を決めました。
担当部署との関連
 国土交通省成田国際空港課、空港会社地域共生部の共生企画、共生業務、環境業務の各グループと連携して内容を整理し、点検しました。

2.新展開での点検結果と今後の対応

(1)2004年(平成16年)9月以降の作業
点検表
 点検を行った5項目17事項すべてについて、経緯、現状、問題点の把握、今後の対応をとりまとめました。
点検一覧表
 点検表をコンパクトな一覧表にまとめ、理解しやすいように集約しました。
点検日誌 
 地域部会を5回、スタディグループを11回開催して作業を進め、そのつど本会議で報告しました。

(2)2006年(平成18年)2月以降の作業
 新展開での点検が一巡したので、5項目17事項をあらためて次のように整理し、点検することとしました。
重点をおく事項
 ○W値の逆転現象への対応
 ○22時台の便数(10便/日)の遵守
 なお、平行滑走路にかかわる話し合い解決、発着回数増加への協議などの問題は、点検にとらわれず、事態の推移を見守りながら継続的に扱うこととします。
必要に応じて報告を求める事項
 ○民家防音工事におけるサッシの軽量化と改善策
 ○民家防音工事の経年変化対策
 ○飛行コースの遵守
 ○防音林・防音堤の整備
 ○地域環境、騒音下住民の健康に与える影響の把握
 ○落下物の再発防止―とくに北側からの着陸時の対策
事態の推移を見守る事項
 その他の事項については、事態の推移を見て対応します。
 共生委員会は、引き続き、点検の新展開を強力に推進し、地域と空港の共生に資するよう努めます。



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