共生委員会だより vol.47


 昨年は成田空港問題にとって、大きな節目となる年でした。北伸案による平行滑走路の整備が具体化したからです。
 平行滑走路の整備は地域にとっても空港にとっても、かねてからの懸案でした。しかし、北伸案の採択というのは、まったく新しい事態で、地域にさまざまな影響を及ぼすことになるでしょう。
 当然のことながら、共生委員会としては、その推移を注意深く見守ってきました。騒音コンターの変化、発着回数の増加といった問題が生ずることが予想されます。これらの点については地域住民にしっかり説明し、理解を求めなくてはなりません。まして、地域のなかに紛争の火種を残したり、新たな紛争を引き起こしたりすることは絶対に避ける必要があります。
 そのことをあらためて強く要請したのが第54回本会議で採択した「見解」でした。共生委員会としては、従来にもまして強い関心をもって見守っていくつもりです。
 共生委員会の主要業務である円卓会議合意事項の点検についても、昨年は節目の年だった、といっていいでしょう。空港公団時代のほぼ10年にわたる点検の「記録集」を刊行し、また新しい方式による点検を実施しました。
 ことしは、合意事項点検をさらに深化させ、1日も早く成田の地に光がもたらされるよう、全力をあげて取り組みます。地域の皆さんの理解と協力を願ってやみません。



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