◆6月27日、情報公開のあり方(内容と方法)を検討する部会を開催し、空港会社がおこなう情報公開の現状と問題点について検討しました。
◆8月1日、第18回連絡調整会議を開催し、第53回共生委員会で議論された内容(別掲)についての報告と意見交換をおこないました。
 第53回成田空港地域共生委員会を7月25日に開催しました。
◆議題
(1)審議事項
 円卓会議合意事項点検の新展開と総括
(2)報告事項
 平行滑走路の整備
 騒音測定結果等の報告
 第一回定時株主総会の開催
 空港使用料金の提案
(3)その他
◇議題(2)より
平行滑走路の整備
 国土交通省から、平行滑走路の整備について、最新の状況が報告されました。
 それによると、「さる7月15日、空港会社社長から国土交通大臣に、地権者との話し合いに努力してきたが用地交渉に入れる見通しがないとの報告があった。これを踏まえ、今後の方針について検討した結果、国・空港会社ともに、北伸案を選択することもやむを得ないとの認識であると確認した。同21日、大臣が千葉県庁を訪れ、知事、市町村長にその内容を報告し、北伸案について理解と協力をお願いしたところである。これに対し自治体からは、考え方をとりまとめるとしたうえで、ほぼ共通して、北伸決断後も地権者との話し合いを継続してほしい、騒音の影響については十分に地元に説明し理解を得る努力をしてほしい、などのご意見をいただいた。本日、共生委員会でも議論を賜り、ご意見をすべて集約したうえで、近々に北伸についての指示を大臣から空港会社におこなうことになると思う」とのことでした。
 委員からは、「北伸は、使い勝手が悪く、将来的に考えて好ましい選択とは言えない。それほど急ぐ理由づけが弱いので、地域の人も納得しにくいのではないか。北伸による2500m化のメリットや、騒音の影響、発着回数、騒音対策等について、もう少し時間をかけて丁寧に地域に説明することが必要」、「国は、国際的な要請に応える責務があり、2500m化が必要であることは皆了解するだろう。しかし、それが本来計画ではなく北伸案になることは次元の違う問題。このような事態に至った自責の念が感じられない」などといった厳しい意見が出されました。
 また共生委員会としては、あくまで成田空港問題の解決という視点に立って対処する必要があり、その基本に即して進めていくべきだと強調しました。このため今後、従来以上に注意深く事態の推移を見守っていくことにします。


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