○ 基本的考え方
 成田空港をとりまく大きな状況の変化と時代の要請に応える形で推進すること。
 共生委員会がこれまで果たしてきた意義と成果を踏まえ、長期展望に立って今後の方向性を明確化し、第6期をスタートさせることが必要。

○ 対応への視点
 地域と空港の相互理解と協力を前提として、関係を改善し、調和をもって地域の安寧と空港機能の維持充実を実現していくこと。
 地域における主な課題は、騒音対策の充実をはじめとする空港によるマイナスの影響の除去である。しかし、空港の発展が地域の経済的・社会的発展というプラス効果をもたらすことも事実。それゆえ、地域と空港の相互発展を志向するという新たな地平に立って、対話していくことが重要。
 空港における重要な課題は、平行滑走路の2500m化と発着回数の20万回超化による空港容量の拡大である。これは、我が国が国際社会の一員として発展していくために不可欠な要請であるが、実現には、地域の理解と協力を得ることが前提である。
 地域と空港は、真の共生をめざすパートナーとして、問題解決と相互発展に努力すること。

○ 共生委員会の役割
 共生委員会は、地域住民参画型の先見的組織として成田空港問題の解決に尽力し、地域と空港の共生実現への基盤をつくった。
 地域住民の声を集約し、空港会社との対話を通じて地域が抱える課題の解決を図ることが第一義的役割である。またその活動によって、空港の建設と運用に必要不可欠な地域の理解と協力を得、さらには空港機能の充実にも貢献することが可能。
 共生委員会は、新たな状況や時代の要請、地域の将来に対する先見性をもって、地域と空港の真の共生のあり方を模索することにより、空港を核とした地域の発展に貢献する。

○ 第6期共生委員会のあり方
 これまで積み重ねてきた成果の上に、円卓会議合意事項の重点的かつ効率的な点検を実施する。問題解決にむけて双方向対話型の運営をし、地域と空港の架け橋としての役割を果たすべく努力することが必要。
 各委員には、共生委員会の使命を十分自覚し、更なる研鑽を強く期待する。
 
 これを受けて、共生委員会は「地域と空港の真の共生実現のため、負託に応えるよう全力を傾注する」と、見解を述べました。



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