羽田空港では、
海上に4本目の滑走路建設が
予定されています。


 東京国際空港(羽田空港)は、年間6,000万人が利用する国内拠点空港です。1日の発着枠約780回のうち20便については、2005年(平成17年)4月に新規航空会社への再配分が予定されています。
 また、2009年(平成21年)に完成予定の4本目の滑走路が供用を開始すれば、発着枠は現在の年間28.5万回から40.7万回へと増加され、1日の発着枠は約1,100回強となります。 
 共生委員会では、さる10月19日、沖合に計画されている4本目の滑走路の建設予定地と2004年(平成16年)12月オープンの第2ターミナルビルを視察しました。
 視察後の意見交換会で、共生委員は「国内線の需要予測によると、2012年(平成24年)には7,300万人が利用し、発着回数は33〜37万回になると見込まれている。枠が余ることになるが、この分を国際線で利用することを視野に入れて滑走路計画を立てたのでは」と、尋ねました。これについて空港関係者は、「たしかに視野に入れて議論した」と、述べました。
羽田空港で滑走路建設予定地を見学


空の交通を見守る
管制業務、休みなく。


 翌20日、共生委員会は、埼玉県所沢市にある東京航空交通管制部を視察しました。
 ここは、日本の管轄する空の交通の70%を担当しており、扱う航空機は1日平均3,000機にも達しています。職員は約500人、そのうちの400人が管制官です。
 管制官は、各地のレーダーから送られてきた情報をもとに、空域に入ってきた航空機を安全に誘導して空港や空域の外へ送りだします。
 各業務室では、高度な計器類を目の当たりにし、管制官のみなさんの緊張感あふれる仕事ぶりに接しました。
東京航空交通管制部で意見交換
 また国土交通省より、将来の航空管制プランについての説明を受けました。「私たちは30年空を見守ってきた。今後どのように空を使っていくかについては、アメリカのコマンドセンターやヨーロッパのコントロールセンターのようなものを福岡に作る予定である。そこでは、管制機関や航空会社、防衛庁、気象庁などが一体となって、衛星を使い、スカイハイウェイのような感じで空の交通を管理する。これによって、空域が広がり、経路の短縮や複線化、騒音の軽減、管制官・パイロットのワークロードの軽減が可能になる」ということでした。


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