共生ワーキングループ

2007年(平成19年)7月20日
 
騒音評価指標(Lden)研究会について
 
1.研究会の主旨
共生委員会では発足以来、円卓会議合意事項の点検を主要業務として実施してきた。この間、国やNAAの真摯な対応もあって、多くの懸案は解決に近づいているが、残された課題もある。その1つがW値である。
航空機騒音については、現実に被害が存在しているうえ、対策の柱となるW値について、住民の実感との間に乖離があるとの声が古くからあった。とくに暫定平行滑走路供用後、逆転現象が発生したことから、不信感が強まっている。
こうした状況のなかから、国土交通省からの働きかけもあって、環境省が諮問した「航空機の騒音に係る環境基準の改正について」は、中央環境審議会騒音振動部会騒音評価手法等専門委員会において、現行の評価指標(W値)の考え方や諸外国の動向、W値と各種指標の関係などが検討されてきた。その結果が取りまとめられ、中央環境審議会から環境省に答申がなされた。環境省は答申を踏まえ、現行の評価指標であるW値からLden値に改正する告示を予定している。
また成田市も空港周辺の自治体として、独自に調査研究を行ってきた。その1つが京都大学大学院と共同で行った地域の環境と生活に関する調査である。
これらの動きを受けて、共生委員会としては研究会を設置し、新たな騒音評価指標について情報収集、認識共有のための研修の実施、意見交換などを行い、今後の共生のあり方について新しい展開をめざすこととする。
 
2.研究会の構成
  (1)委員
共生委員会代表委員代理(座長)
共生ワーキンググループ
千葉県
(2)構成員
国土交通省
空港会社
(3)オブザーバー
共生委員会運営チーム
関係自治体
成田空港周辺地域共生財団
 
3.研究会の運営
当面、情報収集、認識共有に力点をおき、研修の実施などの業務を行う。
状況の推移を踏まえながら、論点を整理し、共生のあり方について意見を交換する。
できれば、第7期中に共生委員会へ報告する。


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