成田空港では開港以来、滑走路延長上に氷の塊が落ちることがあり、なかには民家の屋根を突き抜けるという事故も発生しています。これについて共生委員会本会議で議論し、国土交通省が調査をおこなった結果、何らかの原因で漏れた水が氷となって航空機に付着し、着陸時に車輪を下ろす（脚下げ）際、その振動によって落下することが分かりました。
　航空機は風に向かって離着陸します。南側からの着陸時には、航空機が太平洋上で脚下げをおこなうことにより、氷塊が地上に落ちるのを未然に防止することができます。この脚下げ方式がルール化され、氷塊落下の事故は大幅に減少しました。
　国土交通省成田空港事務所は、毎年冬期に蓮沼海岸で、航空機が洋上脚下げのルールを守っているかどうかを点検しており、共生委員会も立ち会っています。
　また、2002年度(平成14年度)からは、暫定平行滑走路が供用されたため、従来の4000ｍ滑走路側に加え、暫定平行滑走路側の点検もおこなっています。
　なお、点検は、天候不良や南風により航空機が北側から着陸する場合には中止となります。

2006年度（平成18年度）実施状況

2005年度（平成17年度）実施状況

2004年度（平成16年度）実施状況

2003年度（平成15年度）実施状況

2002年度（平成14年度）実施状況